セラピストGoGo

Washizu Go(わしず ごう)1990年静岡生まれ。平成25年理学療法士免許取得。ヨガインストラクター。パワーリハビリテーション研究会研修終了。大学との連携で運動プログラムの提供、デイサービスの施設長として勤務。理学療法の可能性を日々追及。リハビリテーション・医療・介護をテーマに更新。アツい男としてデイを盛り上げていきます!

【健康】理学療法士が教える!「坐骨神経痛」チェック法

 冬は寒さで血管が収縮するため、坐骨神経痛による痛みやシビレが出やすい季節。これから訪れる本格的な冬を前に、その痛みの原因をチェックしてみませんか?

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「その痛み」の原因を探る
 常日頃から酷使している腰や下半身は、加齢とともに不具合を起こしやすい。「年だからしょうがない」とあきらめる前に、その痛みと向き合ってみよう。

 

坐骨神経に沿った場所に痛みを感じるかどうか

 腰痛は今や国民病というべきほどで、腰にまったく痛みを覚えたことがない人は少ないだろう。「腰痛のほとんどは心配のないものです。単なるぎっくり腰や腰のねんざ、炎症など一時的な場合も多々あります」と言う。

 ただ、お尻や太ももの後ろや外側、ふくらはぎに痛みやシビレがある、痛みのため休みながらでないと歩けない、長時間立っているとつらい、下肢の脱力や排尿障害などがある場合は、坐骨神経痛の可能性がある。

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「原因は、腰のあたりに位置する“馬尾神経”や“神経根”と呼ばれる神経が枝分かれしている部分が、脊柱(背骨)の病気により圧迫されているため。勘違いされるかたが多いのですが、椅子に座るときに座面にあたる出っ張った骨(坐骨)が原因ではありません」

 

 治療は原因となっている病気を突き止めることからはじまります。

「正しい生活習慣、理学療法、運動療法、消炎鎮痛剤や神経痛薬を用いる薬物療法、コルセットを使用する装具療法、注射をするブロック療法などです。生活習慣を正し運動を行うと特に症状が改善しやすいので、早めに原因をしっかりと把握し、それに見合ったセルフケアを行うのが坐骨神経痛の痛みから解放されるための近道になります」

 

こんな部位が痛みます…

坐骨神経痛をセルフチェック
「坐骨神経痛とは、腰だけでなくお尻や下肢に痛みやシビレ、感覚麻痺などがあらわれる症状の総称であり、病名ではありません。ですが、日常的に痛みやシビレを感じるのであれば、なんらかの病気が隠れているのは確かです」

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 腰部脊柱管狭窄症(ようぶせきちゅうかんきょうさくしょう)
※50代以上に多い

加齢による狭窄症は、時に排尿にも影響が!

 坐骨神経痛の原因で多いうちの1つが腰部脊柱管狭窄症だ。


「初期からみられる特徴的な症状は、“腰を後ろにそらすと痛みが増す”“長時間立っているのがつらい”の2つ。進行すると“間欠跛行(かんけつはこう)”といって、数分歩くと下肢の痛みやシビレが強くなって歩けなくなり、前かがみになって休むと再び歩けるようになることを繰り返す、ほかの腰椎の病気と異なる症状があらわれてきます」

 

 この病気は、脊椎の脊柱管が狭くなることで坐骨神経痛を起こし、原因のほとんどは加齢によるもの。

 

「年齢が上がると靭帯が分厚くなったり椎間板が薄くなったりするため、脊柱管が変形して内腔が狭くなる老化現象の1つが大きな要因になります」

 

 腰部脊柱管狭窄症には神経のどの部分が圧迫されるかによって、症状が異なる。

「神経の束である馬尾神経が圧迫されている“馬尾型”では排尿障害が起き、馬尾が左右に分岐した神経根が圧迫されている“神経根型”ではお尻から下肢にかけて痛みが生じます。頻尿などの排泄障害や陰部の感覚異常、便秘などの排泄障害があらわれた場合は早めに診察を受けて、病状の進行状態を把握し、治療を受ける必要があるでしょう」

 

NG:腰部脊柱管狭窄症を悪化させる動作とは?

・重い物を持ち上げる
・腰をひねる
・背筋を伸ばす  
ほかに、長時間の散歩、立ち通し、洗濯物を干す、無理によい姿勢を保とうとする、電車でつり革につかまるなど

OK:腰部脊柱管狭窄症にやさしい動作とは?

・少し前かがみの姿勢をとる
・杖やカートを利用する
・自転車を利用する
・作業するときの手元は少し低い位置で行う
・調理台や流し台を体に合う高さにする
・重い物を持つ場合は腰を落とす


腰椎椎間板ヘルニア(ようついついかんばんへるにあ)
※40才以下に多い

●腰を使うスポーツや労働から発症しやすい

 椎間板の変形が原因とされる腰椎椎間板ヘルニア。

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「椎間板は腰椎と腰椎の間にあり、クッションの役割を果たしています。痛みの特徴は下肢やお尻にシビレや感覚麻痺があり、前かがみの姿勢をとると痛みが強くなることです。喫煙が危険因子の1つであり、椎間板ヘルニアになりやすい遺伝子の存在も明らかになっています」

 

 痛みが起こる理由は、椎間板の中心部にある弾力性に富んだ「髄核」に含まれるプロテオグリカンという成分が減ること。髄核の水分も減り髄核の一部が飛び出したり、周囲の繊維輪が潰れて飛び出したりして椎間板ヘルニアになるという。

 

「プロテオグリカンが減りはじめるのは10代後半から。そのせいか、発症は20代がもっとも多く、ついで30~40代、10代と続きます。腰椎に負担がかかるスポーツや労働で発症しがちで、一度なると、長い間、痛みに悩まされる人が多いのも特徴の1つといえます」

 

 腰部脊柱管狭窄症が合併した場合は、どんな姿勢をとっても坐骨神経痛の症状が強く出て、日常生活に支障をきたすことも。

 

「腰椎椎間板ヘルニアは歩けるレベルであれば保存療法が基本ですが、重症になった場合は早めに手術に踏み切った方がいい場合もあります」


NG:腰椎椎間板ヘルニアを悪化させる動作とは?
・腹筋運動
・やわらかいソファに座る
・重い物を持ち上げる
 ほかに、台所仕事、洗面、咳やくしゃみ、体育座り、あぐら、横座り、足を投げ出して座るなど

OK:腰椎椎間板ヘルニアにやさしい動作とは?
・背骨を伸ばすように心がける
・机と椅子の高さを調節してデスクワークをする
・正座ではお尻とふくらはぎの間に座布団などを挟む
・調理台や流し台を体に合う高さにする
・洗面時はひざを曲げる
・禁煙


末梢循環障害(まっしょうじゅんかんしょうがい)。坐骨神経痛と間違いやすいですが、血流障害によって起こる病気で、動脈硬化により下肢がシビレたり冷たく感じたり、歩行障害が起こることも。治療は血管外科や循環器内科で行います

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仙腸関節障害(せんちょうかんせつしょうがい)、お尻にある梨状筋が坐骨神経を刺激する“梨状筋症候群”、背骨とお尻をつなぐ神経が圧迫される“殿皮神経障害”のいずれかで坐骨神経痛と似た症状が出ていると疑われます。

 

腰椎変性すべり症
 上下の腰椎をつないでいる部分が離れて不安定になった腰椎が、お腹側にずれる病気。「この病気の8割が女性で、女性ホルモンの低下が関係していることがわかっています。腰部脊柱管狭窄症を招く病気で、50才以降の女性に多くみられるとされています」

 

いつのまにか骨折
「腰椎に力がかかって圧迫されて、潰れてしまう病気で正式名称は“脊椎圧迫骨折”です。骨粗しょう症がある場合に起きやすく、尻もちをつくだけで背骨が潰れることも。閉経後、女性ホルモンの低下が原因とされ60才以降の女性に多くみられます」

 

(washizugo)腰痛の鑑別は個人ではとても難しいため、まず受診をおすすめします。リハビリや運動はその後から。間違った方法やネットの知識だけでは悪化させる可能性もあります。60才以降に腰痛や足のシビレを感じたら、すぐ病院へ。適切な治療で痛みを改善していきましょう。セラピストGoGo

自分で治せる!  腰痛を治す教科書

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