セラピストGoGo

Washizu Go(わしず ごう)1990年静岡生まれ。平成25年理学療法士免許取得。ヨガインストラクター。パワーリハビリテーション研究会研修終了。大学との連携で運動プログラムの提供、デイサービスの施設長として勤務。理学療法の可能性を日々追及。リハビリテーション・医療・介護をテーマに更新。アツい男としてデイを盛り上げていきます!

【腰痛】あなたの「その腰から腿にかけて」の「しびれや痛み」原因は・・・

腰部脊柱管狭窄症は高齢者によく発症する病気。加齢にともない骨や軟骨組織が変性する人は多く、患者数は増加している。

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比較的若年層に発症する腰椎椎間板ヘルニアよりも患者数は多い。治療ではまず保存療法が実施される。


背骨の間で太さ15ミリほどの長い管のような構造になっているところを脊柱管といい、脳からの太い神経と血管がここを背骨に沿って通っている。

 

何らかの原因により腰の部分の脊柱管が狭くなって神経や神経の周囲の血行が圧迫され、痛みやしびれなどを生じる病気を腰部脊柱管狭窄症という。狭窄とは管が狭くなることで、腰の部分の脊柱管がすぼまって狭くなる病態がそのまま病名になっている。


 症状は、腰痛、お尻や太ももの痛み、下半身のしびれ。安静にしているときにはしびれはないのに歩くとしびれや痛みなどで歩けなくなり、少し休息するとそれがおさまる間欠性跛行も大きな特徴だ。前傾の姿勢をとると軽減する。

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進行すると、足の付け根から陰部にかけての知覚障害やほてり感、下半身の筋力低下、尿が出づらい、尿もれといった排尿障害が出ることもある。

 

主な原因には、「変形性脊椎症」と「腰椎すべり症」の二つがある。変形性脊椎症とは、次のような病態だ。腰の骨を含む背骨は、骨と骨の間にゼリー状の髄核とコラーゲンを含む線維輪でできた椎間板がある。

 

加齢や重労働などによってその椎間板がすり減りつぶれると、腰が不安定になる。すると椎間にかかる負荷が大きくなり、防御反応として新たな骨(骨棘)ができたり、黄色靱帯が分厚くなってたるみ、神経を圧迫することで症状が起きる。生まれつき脊柱管が細く、神経が圧迫されやすい人もいる。

 

 腰椎すべり症は、腰の骨がずれることによって脊柱管が狭くなり神経が圧迫されるもので、閉経後の中高年女性に多い「変性すべり症」と、子どものときに腰の骨の一部分が骨折することにより発生する「分離すべり症」の2種類がある。

 

 腰部脊柱管狭窄症の原因となる腰椎すべり症は変性すべり症のほうが多く、加齢などによって腰の骨を支える力が弱くなって起こる。腰の骨の分離はないものの、椎間板が加齢とともに変性して骨全体の位置がずれてしまうのだ。

 

日本脊椎脊髄病学会理事長で大阪市立大学病院整形外科主任教授の中村博亮医師はこう話す。「病院によっては、腰部脊柱管狭窄症という病名ではなく『すべり症です』と診断されることもあり、一般の方にはやや難しいかもしれません

 

。神経圧迫がなければ腰部脊柱管狭窄症ではなく、変性すべり症を原因として神経圧迫の症状が出ていれば、腰部脊柱管狭窄症のなかに腰椎すべり症が含められます」

圧迫箇所により3タイプがある

 腰から下の脊柱管には、馬尾という神経の束が入っていて、さらに馬尾は左右の足へ細く枝分かれした神経根という神経を伸ばしている。腰部脊柱管狭窄症は、神経が圧迫される箇所によって、馬尾が圧迫されている「馬尾型」、神経根が圧迫されている「神経根型」、両者が混在した「混合型」の三つに分類される。

 

 馬尾型では、お尻から太もも・ふくらはぎの外側や後ろ側にしびれを感じる。尿が出づらいなどの排尿障害やしびれを主症状とする間欠性跛行などもこのタイプだ。神経根型では、上半身を反らせたときの腰痛に加え、腰から足にかけて痛みが起こる。左右のどちらかの症状が優位になることが多いのも神経根型の特徴だ。神経根型のほうが、保存療法で改善する人が多い。もっとも多いのは、混合型だ。

 

 どれほどの症状になったら、受診すればいいのだろう。中村医師はこう話す。

「腰部脊柱管狭窄症は自然に治癒することが少なく、速度に個人差はあるものの進行することが多い病気です。傷んだ神経を取り換えることはできません。

 

常時しびれが出るようになると、完全に治すことは難しくなります。症状が2~3カ月続いたら受診しましょう。歩行障害や排尿障害で日常生活に支障が出ている場合や、家族や知人から『最近姿勢が悪くなってきた』などと指摘された場合は、進行している可能性が高く、要注意です」

 

症状に適した薬物を選択する

治療では、まず保存療法が実施される。症状が重いものでなく、日常生活での支障があまりない場合はまず薬物療法をおこなうのが一般的だ。

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薬物療法では、痛みや神経の炎症を抑える非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)、神経周囲の末梢の血管を広げて足のしびれなどを改善するプロスタグランジンE1製剤、末梢神経の障害による痛みをやわらげる神経性疼痛緩和薬のプレガバリン(商品名リリカ)、強い鎮痛効果があるアセトアミノフェン配合のオピオイド鎮痛薬(商品名トラムセット)などを使う。

 

「腰部脊柱管狭窄症では、神経の圧迫だけではなく神経の周囲の血流障害も出ますので、血管を広げる血流改善剤をはじめに試すのが一般的です。間欠性跛行によく効くといわれています」(中村医師)

 

神経やその周囲に局所麻酔薬やステロイド薬を注射し、神経の働きを遮断する神経ブロック療法をする場合もある。とくに下半身の強い痛みに効果的だ。

 

神経ブロック療法には、筋肉に局所麻酔薬や鎮痛薬などを直接注射するトリガーポイント注射、神経の束を包んでいる硬膜の外側の空間に注射する硬膜外ブロック療法などがある。硬膜外ブロック療法は、より神経に近い部分へのアプローチができる。

 

また、腰を装具で固定するコルセット療法をおこなったり、腰部を安静にしたり、リハビリテーションを実施する場合もある。

 

「最近では運動療法の必要性も注目されています。加齢によって筋量と筋力が衰えるサルコペニアを合併していることが多いからです。患者さんにスクワットや背筋、腹筋などの運動をすすめることが多くなっています」(同)

 

 こうした保存療法で症状が改善して日常生活に支障がなくなれば、治療を卒業できる人もいる。少し症状が残っても一定以下のレベルになれば生活に支障がなくなることも多い。

 保存療法を3カ月ほど実施しても症状が進行する場合や、麻痺、排尿障害、筋力低下などが出ている場合には手術が検討されている。

 

◯大阪市立大学病院整形外科主任教授 中村博亮医師より引用・加筆した記事となります。参考にしてみてください。セラピストGoGo

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