セラピストGoGo

Washizu Go(わしず ごう)1990年静岡生まれ。平成25年理学療法士免許取得。ヨガインストラクター。パワーリハビリテーション研究会研修終了。大学との連携で運動プログラムの提供、「運動」と「笑い」で健康寿命を延ばす施設。AOIデイサービスの施設長として勤務。

【うつ病】発症しているとき、脳内では何が起こっている!?

コロナ禍による先を見通せない不安は、精神に緊張を強いることになる。

f:id:washizugo:20210121083041j:plain

不安な状態が長く続くと、頭痛や下痢をはじめとする症状が身体に現れることも少なくない。

 

もし、不安に襲われ、精神的に落ち着かない状態になったら、うつの危険信号だから、早く精神科を訪れたほうがいいという。

 

また、「うつ病のなったとき、脳の中はどうなっているのだろう?」と疑問に思う読者諸兄も多いだろう。
 
そこで、筆者が大学医学部 精神神経科学教室の教授からレクチャーを受けた内容を公開していこう。

 

うつ病のカギを握る『神経伝達物質』とは?
教授「うつ病に関しては、まだ解明されていない部分が多いので断定はできませんが、病気が発症しているときは、神経伝達物質の流れが悪くなっている、といわれています。

 

大脳皮質(※)では、約140億個もあるといわれる神経細胞同士が、際限なく情報のやりとりを行っています。その際に重要な役割を演じているのが、神経細胞(ニューロン)に存在する神経伝達物質。

 

※大脳皮質:大脳表面の部位で、神経細胞が集まっている

『情報のやりとり』というのは、『神経伝達物質が他の神経細胞に情報をスムーズに伝達していく働き』のことを指しています。

 

しかし、神経伝達物質の出方が悪い、または神経伝達物質を受けとる側がうまくコントロールできない場合は、神経細間の情報伝達がスムーズにいかなくなる。

 

うつ病が発症しているときには、このような状態になっていると考えられます」

 

精神活動に大きく関わる神経伝達物質は主に3種類
脳内における情報のやりとりに欠かせない神経伝達物質とは、どのようなものなのか?

教授「神経伝達物質とは、神経細胞の軸索末端から放出される化学物質です。


神経細胞と情報(=信号)のやりとりをするときに、神経細胞を興奮させたり、抑制したりしながら、学習・記憶・睡眠・運動など、脳が働くときに大きな役割を果たしています。

 

精神活動に大きく関わっている神経伝達物質は、主に3種類といわれています。

そのひとつが『セロトニン』です。この物質は、不安や憂うつな気分などと関係が深く、セロトニンが足りていれば、落ち着きと精神の安定感をもたらしてくれます。逆に、それが不足すると、抑うつ状態になったり、イライラしたりします。

 

2つめは『ノルアドレナリン』。この物質は、主に意欲と関係しています。したがって、ノルアドレナリンが不足すると、やる気がなくなったり、行動力が減退します。

 

最後は『ドーパミン』です。この物質は、楽しみや快感などに関わっていて、正常に分泌されえいれば、快さを感じることができるうえ、身体の動きも活発に。

 

しかし、ドーパミンが不足すると、何を見ても、何をしても面白くない『快感喪失』という状態に陥ってしまいます。

 

これらの神経伝達物質は、神経細胞と神経細胞の接合部(シナプス)にある、わずかなすき間(シナプス間隙)を流れていて、情報の伝達を行っているのです。

 

つまり、うつ病(脳の機能が病的に障害されている状態)とは、この3つの神経伝達物質の流れが阻害されている状態なのです」

 

うつ病の薬物療法とはどんなもの?
教授「このように、うつ病が神経伝達物質の異常によって起こっていることは、よく知られています。


しかし、その異常によって、間違った情報が伝達されたとき、それが神経細胞の中でどのように処理され、また、その情報が次の神経細胞へ伝わるとどうなっていくのか、という肝心なことはまだわかっていません。 

 

うつ病の薬物療法は、現在のところ、ほとんどが『伝達物質を増やす』ということを目的に行われています。ですが、本質的な治療は『伝達された情報が神経細胞の中でどう処理されていくのか』ということを理解したうえで行わなければなりません。

 

しかし、残念なことに、まだその詳細はわかっていないのが実情です」

blog.washizugo.com

blog.washizugo.com

blog.washizugo.com

blog.washizugo.com

blog.washizugo.com