セラピストGoGo

Washizu Go(わしず ごう)1990年静岡生まれ。平成25年理学療法士免許取得。ヨガインストラクター。パワーリハビリテーション研究会研修終了。大学との連携で運動プログラムの提供、デイサービスの施設長として勤務。理学療法の可能性を日々追及。施設長としての活動では施設の管理、他職種との連携。リハビリテーションやメンタルサポート、マネジメントなど医療・介護をテーマに更新をしていきます。

【脳科学】慢性的なストレスが脳の収縮まで引き起こす

ストレスが人体に与える影響はさまざまですが、ストレスを受けることでホルモンの一種であるコルチゾールが増加し、これにより記憶力や思考力が低下し、さらに脳の容積までも収縮してしまうことが明らかになっています。

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〇人体がストレスに対して反応することは、ごく自然なことであり、体の一部が危険や脅威を察知した際に起こる反応であるともいえます。多くのストレスを感じると血中の コルチゾール濃度は上昇し、アドレナリンと呼ばれる別のホルモンと共に、 戦うか逃げるか反応と呼ばれる反応を引き起こします。

 

〇具体的には、コルチゾールが血中のグルコースまたは糖を増加させ、これらをエネルギー源として脳を働かせます。そして、脳が消化や再生、成長といった緊急時には必要とされない身体機能を抑制するそうです。

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〇ストレスレベルが低下すると同時に血中のコルチゾール濃度も減少するはずですが、この反応は常にその通りに起こるとは限りません。体がストレスを感じていたり、あるいはまだ明らかになっていない未知の理由から血中のコルチゾール濃度が高いまま安定してしまうケースがあるためです。また、何かとストレスの多い現代社会では日々の生活から受けるストレスが大きすぎて、常に血中のコルチゾール濃度が高いままになってしまっている、という例もあるかもしれません。

 

〇そんな慢性的に血中のコルチゾール濃度が高い状態でいると、心臓および皮膚に損傷が出てくることがこれまでの研究で確認されています。したがって、ストレスや血中コルチゾールの増加が、記憶や脳の機能に影響を与えるという考えは驚くべきことではありません。

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〇そんな中、ジョンズ・ホプキンス医学校のJustin Echouffo-Tcheugui博士が、脳とストレスに関する最新の研究論文を神経科学誌のNeurologyで発表しました。研究では、マサチューセッツ州フラミンガムに住む人々を対象に行われた健康状態の追跡調査「 Framingham Heart Study」のデータを分析し、その中から認知症ではない健常者2231人(平均年齢49歳)を特定。この2231人に心理学的試験と記憶・思考スキルに関するテストを実施し、同時に、被験者の血液サンプルを採取し、MRIで脳のスキャンも行ったそうです。

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〇収集したデータを分析した結果、血中のコルチゾール濃度が高い人々は、正常なコルチゾール濃度の人々よりも記憶力および思考力のテストで低いスコアを出したことが明らかになりました。また、血中のコルチゾール濃度が高い人々は、脳の容積が縮小していることも確認されています。なお、この傾向は女性の間でより顕著にみられたそうです。長期にわたるストレスが脳を縮めることは過去の研究から既に明らかになっていました。

 

〇Echouffo-Tcheugui博士は今回の研究結果について、一部の人々がある期間にコルチゾールから受けた影響を示したものに過ぎないと述べました。しかし、さまざまな身体組織が血中のコルチゾール濃度が上昇することで有害な影響を受けることを考えると、「医師と一般大衆はストレスにより脳が損傷する可能性に、より注意を払うべきだ」「人々がストレスを軽減する方法を見つけることは重要」とも語っています。

 

〇この分野の専門家であるスタンフォード大学医学部の神経科学者Paul George博士は、「コルチゾールが脳と認知にどのように影響するかについてのさらなる探求の必要性が出てきている」としています。また、Echouffo-Tcheugui博士の研究は複数の画像を用いて脳の容積変化を評価している点が優れていると指摘。さらに、研究の規模が大きなことから、うつ病などの混乱要因を排除することができており、健全な分析となっているとも評価しました。

(washizugo)Echouffo-Tcheugui博士は睡眠や運動、リラクゼーションなどによりストレスを軽減すること、あるいは血中のコルチゾール濃度を低下させる薬物を摂取することには利点があると述べ、「ストレスを軽減させることに悪い点は一つもありません」と語っています。

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