セラピストGoGo

Washizu Go(わしず ごう)1990年静岡生まれ。平成25年理学療法士免許取得。ヨガインストラクター。パワーリハビリテーション研究会研修終了。大学との連携で運動プログラムの提供、「運動」と「笑い」で健康寿命を延ばす施設。AOIデイサービスの施設長として勤務。

【認知症リスク】下がるかも?中高年のベストな睡眠時間は?

運動のほかにもう一つ、認知症の発症と関連しているかもしれない生活習慣として、睡眠が挙げられます。

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睡眠をとりすぎると、頭を使わなくなって認知症のリスクになるのでしょうか?あるいは、睡眠がとれないと、疲労やストレスがたまって認知症のリスクになるのでしょうか?一体どうなのでしょう。

 

これに関しては、興味深い研究があります。

ショートスリーパーは認知症の発症率が高い
2021年4月に報告された睡眠と認知症に関する研究は、被験者が多く、8000人ものデータを追いかけているのが特徴です(参考文献1)。この研究では、被験者を50歳の時から25年間追いかけ、睡眠時間の長さによって認知症の発症に違いがあるかを見ています。睡眠時間は、50歳、60歳、70歳の時点でのデータをそれぞれ見て平均値をとっています。

 

その上で、平均の睡眠時間が6時間以下の人をショートスリーパー(短時間の睡眠)、7時間の人をノーマルスリーパー(通常の睡眠)、8時間以上をロングスリーパー(長時間の睡眠)としています。

 

すると、下のグラフのように中高年の時期にノーマルスリーパーの人はショートスリーパーの人よりも認知症のリスクが低下して見られることがわかりました。


また、平均の睡眠時間が4時間、5時間、6時間と伸びるにつれて認知症のリスクが低下していく負の相関関係が7時間まで見られることがわかりました。7時間以降についてはほとんど横ばいであることもこのグラフから見てとれると思います。

 

逆に言えば、7時間より睡眠時間が短いほど認知症を発症するリスクが増えそうです。

十分な睡眠は認知症を防ぐのための重要な要素
ただ、前回の運動の議論と同様、この研究は必ずしも因果関係を示してくれるものではなく、睡眠以外の複数の条件が研究の中で揃えられているものの、未知の第三の条件が作用している可能性も否定はできません。

 

また、本当に睡眠時間の数字だけで切れるのか、睡眠の質はどうなのかという議論もあるでしょう。同じ7時間でも、ぐっすり眠り続けた人と、途中で起きてしまったりする人では、また異なるのかもしれません。


こういった限界を理解しておく必要がありますが、平均すると7時間は睡眠をとるという生活リズムの人が、認知症リスクが低いことと関連していそうだということがこの研究から見えてきます。

 

まだ分からないことも多く残されますが、認知症を防ぐ上で、十分な睡眠というのも重要な要素なのかもしれません。

blog.washizugo.com

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