セラピストGoGo

Washizu Go(わしず ごう)1990年静岡生まれ。平成25年理学療法士免許取得。ヨガインストラクター。パワーリハビリテーション研究会研修終了。大学との連携で運動プログラムの提供、「運動」と「笑い」で健康寿命を延ばす施設。AOIデイサービスの施設長として勤務。

【認知症】「軽度認知障害」(MCI)を知っていますか!?

単語が思い出せない、どうも記憶が曖昧……

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というのは加齢とともに多くの人が体験していることでしょう。歳相応のそんなもの忘れと認知症の兆しとの違いとは? またその見極めは?

 

まだ解明されていないことも多い分野ですが、家族のためにも、自分のためにも、知っておきたい認知症について。いまのうちから講じておける対策について、認知症治療の専門家である、メモリークリニックお茶の水理事長の朝田隆先生に取材しました。

 
認知症ってどんな病気なの?「認知症は、認知機能(記憶力、判断力、理解力など)を司る神経細胞が大量に死滅し、脳が萎縮して日常生活に支障をきたす病気です。大脳皮質だけで約140億個ある脳の神経細胞は、健康な人でも加齢とともに減少します。

 

20歳を過ぎると1日10万個単位で減るといわれています。加齢によってもの忘れが増え、判断力、理解力が低下するのは仕方がないこと。しかし生活のなかで、脳によい刺激が伝わると、新しい神経細胞が増えることもわかっています」と朝田隆先生。

 

通常は、高齢になっても日常生活を送る程度の認知機能は保持されます。その一方、60代で急速に認知機能が低下し認知症になってしまう人も。その違いは?

 

「認知症の人の脳を画像で見ると、神経細胞が病的なスピードで死滅し、脳が萎縮しています。神経細胞の大量死が側頭葉の海馬で起こると記憶障害に。前頭葉で起こると判断力、集中力、感情のコントロールの低下に。脳のどの部位でどの程度の萎縮が起こるかで、認知症の程度や症状に違いが出てくるのです」(朝田先生)

 

認知症の種類は?認知症には原因によっていくつかの種類があります。3大認知症と呼ばれているのがアルツハイマー型認知症、血管性認知症、レビー小体型認知症。これら3つで認知症全体の90%以上を占めています。

 

なかでもアルツハイマー型認知症は認知症の約68%で、女性に多く、徐々に進行するのが特徴。アルツハイマー型認知症は、アミロイドβと呼ばれるタンパク質が脳内に溜まって神経細胞を障害し、脳の萎縮を促すことで発症すると考えられています。

 

・アルツハイマー型認知症……最も多いタイプの認知症。

・血管性認知症……脳血管障害、いわゆる脳卒中が原因の認知症。

・レビー小体型認知症……日本で3番目に多いとされる認知症。アルツハイマー病とパーキンソン病が合体したような病気。

 

「軽度認知障害(MCI)」とは?
軽度認知障害(MCI)とは、健常と認知症の間のグレーゾーンのこと。このMCIの段階から、1年後には12%、4年後には約50%が認知症を発症するといわれています。しかし、MCIなら、適切な対策を打てば健常な状態に戻ることが可能です。

 

認知症のリスク(危険因子)は何ですか?遺伝以外の認知症リスク因子のなかで、最大のものは加齢です。つまり認知症は、エイジングのひとつのプロセス。日本では60歳を超えたら誰にでも起こりうるのがMCIなのです。予防できる最大の危険因子は、高血圧や糖尿病などの生活習慣病。特に糖尿病は要注意。

 

アルツハイマー型認知症は、脳の糖尿病ともいわれ密接に関係しています。60歳以上の糖尿病の人がアルツハイマー型認知症を発症するリスクは、血糖値が正常な人に比べ2.1倍。血管性認知症を発症するリスクは1.8倍です。糖尿病と高血圧は血管の老化(動脈硬化)も促します。脳の血管が詰まり、いきなり血管性認知症になることもあります。

 

「軽度認知障害(MCI)」と単なるもの忘れとの違いは?例えば約束をすっぽかしたとき、「いけない、約束を忘れていた!」 は加齢によるもの。「約束なんかしていたっけ?」となると、病的なもの忘れです。軽度認知障害(MCI)の特徴的な変化は、気力の減退により、いままで当たり前にやっていたことを「面倒くさい」とやめてしまいます。認知症の入り口は、やる気の喪失から始まるのです。

 

そして認知症になると、例えば孫が生まれたなど、忘れるはずのないエピソードがごっそり抜け落ち、教えてもらっても思い出せなくなります。認知症かMCIかの指標の目安としては、日常生活の自立ができているかどうか。認知症やMCIは、専門の医療機関で、診察、脳の画像診断やペーパーテストなどで判定可能です。
 
「軽度認知障害(MCI)」のうちに対処することが何より大切どの認知症でも一度発症すると、あと戻りはできません。そのため健康なときから対策を行うことが最善。しかしすでにMCIの兆候が見られる50代、60代の人が始めても有効です。MCIのうちに対策を行えば、4人に1人は回復することが可能なのです。

 

「対策は、運動や脳トレ、高血圧、高血糖の予防、正しい生活習慣などです。これらが認知症対策に有効であることが科学的に証明されています」(朝田先生)とはいえ、親が認知症だと自分もいずれ認知症になるのでは?と心配に。「確かにアルツハイマー型認知症は、遺伝的な素因があると、子も発症する確率が高いことが知られています。しかし、その遺伝子をもっていれば必ずアルツハイマー型認知症になるわけではありません。

 

遺伝子の有無を問わず、90歳で60%、100歳の90%は認知症になっています。遺伝的影響は複雑で簡単には説明できませんが、イギリスの研究では、親が80歳未満で認知症になると、子の認知症リスクは2倍ですが、親が80歳を過ぎて認知症になった場合は関係ないという報告もあります」(朝田先生)。

 

遺伝の有無を問わず、現代を生きる私たちにおいては、生活習慣を見直す対策が重要。MCIの対策は、全身の健康管理にもつながります。実践しない手はありません。

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