今回は、「胸やけ」についてです。
胸やけは、現代医学的に逆流性食道炎でよくみられる症状の一つですが、現代医学的に逆流性食道炎などの胃の疾患が否定的でも胸やけが起こることがあります。
その場合、東洋医学では「心」か「肝」の問題のことが見られます。
これは現代医学的に心臓とか肝臓に異常があるという訳では無く(現代医学的な判断は、現代医学的に検査しなければいけませんよ)、東洋医学的な判断によるものですが、「心」や「肝」にフォーカスして取り組むと改善することが多いです。
鍼灸治療では、「心」が問題の主体なのか、「肝」が問題の主体なのか、または両方に問題がみられるのかを、判断して、それに対して鍼灸を施してゆきます。
食養生の考え方では、身体が陰性に傾いていると起こりやすい症状なので、陽性に傾かせるような飲食物、有名なのは梅醤番茶ですが、梅干しやみそ汁を摂るように心がけるのが良いでしょう。
ちなみに、砂糖の取り過ぎは、もし「心」に問題があった場合、状況が悪化することが多いので、甘い物を食べてはいけないとまでは言いませんが、食べると調子が悪くなるなら、しばらくの間は控えた方がよいですよ。