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Washizu Go(わしず ごう)1990年静岡生まれ。平成25年理学療法士免許取得。ヨガインストラクター。パワーリハビリテーション研究会研修終了。大学との連携で運動プログラムの提供、「運動」と「笑い」で健康寿命を延ばす施設。AOIデイサービスの施設長として勤務。

【危険な口内炎】痛みがないのは危険!?

長引くマスク生活。息苦しさや顔のコリなど、マスクを長時間つけることによる不調に悩まされる人は少なくない。

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「口内炎」もそのひとつ。軽いものなら数日で症状が改善するが、長引くものや痛さを感じないものには、放っておくと危険な病気が含まれていることも…。専門医に危険な口内炎を見分けるポイントを聞いた。

 

危険な口内炎の見分け方は?

それって口腔がんかも!? 本当は怖い口内炎
 口内炎ができると、ビタミンBなどのサプリメントをのめば改善すると思っている人が多いが、栄養バランスの悪化が口内炎の原因になることもある。幸町歯科口腔外科医院の院長で、歯科医師・口腔外科評論家の宮本日出(ひずる)さんが言う。


「充分に栄養が摂れなかった戦後のような栄養不足とは違い、飽食の時代のいまは、偏食によりビタミンB群が不足し、口内炎ができやすくなっている人も多いのです。ふだんから多様な食材を食べ、バランスのいい食事を心がけることが大切です」(宮本さん・以下同)

 

 それほど心配しなくてもいい、発生から2週間以内で治る口内炎がある一方で、安易に放置しない方がいい口内炎もある。

 

ウイルスや細菌による口内炎もある
 口内炎がいくつも同時にできる場合は、ウイルスが原因と考えられる。

「特徴は水疱ができること。初めは小さな水ぶくれができ、破れてから表皮がはがれ、潰瘍状態になって痛みます。特に、免疫力が落ちている場合にウイルスと免疫力の均衡が崩れて口内炎になり、発熱する場合もあります」

 

 口唇ヘルペスは、ヘルペスウイルスが原因の感染症で、最初は唇の周囲にムズムズ感やピリピリ感があり、その後に水疱ができる。

 

 カンジダは、加齢や薬の副作用、免疫力の低下などで、口の中にある常在菌・カンジダ菌が増殖してできる。

 

「淋病(りんびょう)やクラミジア、梅毒などの性行為感染症が原因で口内炎ができることもあります。オーラルセックス(口腔性交)で感染するため、注意しましょう」

 

繰り返す口内炎は隠れた病気のサイン
 銀歯や義歯の金属、トマト、キウイ、マンゴーなどの食べ物のアレルギーや、薬の副作用が原因で口内炎ができることもある。喫煙者は、たばこの煙が口腔粘膜を刺激し、乾燥が促進されてできることもある。

 

「手足口病やはしか、白血病、潰瘍性大腸炎などの症状の1つに口内炎があります。また、難病に指定されているベーチェット病の症状で口内炎ができる場合は、一般的な口内炎に比べて潰瘍が浅く、繰り返し再発するのが特徴です。最近、女性の報告が増えているバーニングマウス症候群(口腔灼熱症候群)でも口内炎ができます。

 

 これは、口の中が熱く感じて痛み、ヒリヒリ感やしびれ、味覚異常が突然発症する病気。痛みがあるのに口内炎が見当たらないこともあるので、心あたりがある場合は、早めに口腔外科を受診してください」

 

 口内炎は複数の原因が組み合わさっていることもある。口内炎という“体のSOS”を受け取ったら生活を見直し、健康な体を目指そう。

 

薬や食べ物が原因のことも

堀ちえみさん口内炎かと思ったら口腔がん…
 一見、口内炎のように見えるものの、実は口腔がんだったというケースもある。2019年2月に口腔がん(舌がん)の治療中であると公表したのはタレントの堀ちえみだ。

 

 2018年夏に舌の裏に口内炎ができ、塗り薬などで治療していたが数か月たっても治らず、半年後に口腔がんと診断されたときには、すでにステージⅣまで進行していたという。

 

■口内炎ができる場所
口内炎は、口の中のあらゆる場所にできる。ウイルス性の場合は口の片側に複数個まとまってできることが多い。口腔がんは舌にできることが多く、境界が不明瞭で、触ると硬いのが特徴だ

 

「口腔がんの初期は口内炎によく似ています。口内炎は口の中のさまざまな場所にできますが(上のイラスト参照)、口腔がんの60~70%は舌にでき、そのうちの90%は舌の横側にできます。舌は動かすたびに歯などにこすれやすく、口内炎もできやすいので、口腔がんができても口内炎と勘違いすることも多く、発見が遅れがちです。
 
 口内炎には痛みがあるが、がんには痛みがありません。痛くないからといって放置すると、手遅れにつながることもあります」

 

 がんは潰瘍を囲むように周りがシコリのように硬くなっているのが特徴。気になるときは清潔にした指先で直接触ってみると、一般的な口内炎との違いがわかりやすい。 ごくまれに、口内炎ががんに変化することがある。これは、口内炎の治る過程で異常が生じて、潜在的にがん化する能力を持った細胞が、口腔がん化するというものだ。

 

「とはいえ、いきなり口腔がんになるわけではありません。その前に『前がん病変』といって、粘膜の表面が白く硬くなる『白粘膜(白板(はくばん)症)』や、赤くただれたようになる『赤粘膜(紅板(こうばん)症)』になります。

 

 粘膜ががんになるのは3~5%、赤粘膜ががんになるのは50%程度なので、前がん病変になったら、口腔外科の専門医に経過を診てもらうことが大切です」

 

 がん以外にも、前出のウイルス感染症や白血病、ベーチェット病などの病気が隠れている場合もある。

 

 下記のような7つの症状があれば、歯科や口腔外科を受診すること。

 特に、口腔がんの初期は「自覚がない」ので、「痛くない口内炎」はすぐに受診した方がいい。また、かかりつけの歯科で検診を受ける際、歯&歯茎とともに口腔粘膜全般を診てもらえば、早期発見につながることも覚えておこう。

危険な口内炎を見分けるポイント7
【1】1個が大きい、数が多い

【2】痛みがない

【3】1週間以上治らない

【4】すぐに再発する

【5】境界が不明瞭

【6】赤い部分や白い部分がある(まれに混在することも)

【7】触ると硬い

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