セラピストGoGo

Washizu Go(わしず ごう)1990年静岡生まれ。平成25年理学療法士免許取得。ヨガインストラクター。パワーリハビリテーション研究会研修終了。大学との連携で運動プログラムの提供、「運動」と「笑い」で健康寿命を延ばす施設。AOIデイサービスの施設長として勤務。

【男の冷え性】増加中!?誰でも簡単にできる解消法とは?

男性は冷え性とは無縁……

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そんなふうに考えている人も多いはず。しかし実際は、年齢を重ねるごとに冷え性に悩む男性が増えていくという。さらに今年は、リモートワークという新たな環境が彼らの冷え性を助長している。リモートワークと冷え性の関係に迫る。

 

リモートワークが 冷え性につながるワケ
 冷え性は女性の悩みというイメージが強いが、最近、ある理由から冷え性に悩む男性が増加しているらしい。

 

「男性は冷え性の自覚がなく気づいていない人も多いのですが、筋肉量が落ちる中高年以降は誰しも冷え性のリスクがあります。そして最近は、新型コロナを機に普及したリモートワークが冷え性の原因になっているのです」

 

 そう話すのは精神科医の古賀良彦氏。リモートワークが冷えにつながるとは、一体どういうことだろうか。

 

精神科医の古賀良彦氏
「女性の冷え性は体質やホルモンが関係していますが、男性の冷え性の主な原因は『運動不足』『肥満』『ストレス』の三つ。手先や足先など“末梢部位”が冷えるのが特徴ですね」

 

 一つ目の「運動不足」は言わずもがな。コロナ禍の自粛中、自宅で長い時間を過ごすうちに運動量が減ったという人も多いだろう。その結果、筋肉量が低下してしまい全身が血行不良になっているという。
 
「筋肉には血液を全身に送るポンプの役割があり、血行をよくしてくれます。しかし、筋肉が落ちるとその分末端の足先や手先に血が行き渡りにくくなってしまうんです。これまでは出勤するだけでも軽い運動になっていましたが、リモートワークに切り替わってからほとんど運動をしなくなった人は要注意ですね」

 

 二つ目の原因は「肥満」だ。産業医として働く人々と接している古賀氏の元には「リモートワークになってから太った」と相談に来る中高年男性が増えているという。

 

「揚げ物などの肥満を招く高脂質な食事は、メタボリックシンドロームのリスクを上げて、血液もドロドロにします。ドロドロの血液は循環が悪く、皮膚の血液の流れが低下するので手先や足先が冷えるんです。一見、太っている人は温かそうに見えますが、体が大きくなった分、冷たい空気に触れる範囲も広がっています。太っている人が冷えに悩んでいるケースも多いんです」

 

 リモートワーク中に太ったという人は「運動不足を解消しないまま高脂質な食生活を送っているはず」と古賀氏は指摘する。耳が痛い話だが、生活の乱れが冷え性を招いているのだ。

 

「また、春で暖かくなりつつありますが、コロナ対策としてこまめな換気は必須なので屋内は寒いです。日常的に体が冷える環境が、男性の冷え性を長引かせる要因。言ってしまえば、夏場でもクーラーが効いている部屋でずっとリモートワークしていたら冷え性になります」

 

自律神経を乱す リモートワークのストレス
「三つ目は『ストレス』です。リモートワークで『仕事のオンオフが切り替わらない』と悩んでいる人が多いですが、そのストレスは自律神経のバランスの切り替えにも悪影響を及ぼしています。通常、活発に活動する日中は交感神経が優位になり、夜のリラックスタイムは副交感神経が優位になることでスムーズに入眠できます。しかし、リモートワークに慣れていない人は、仕事が終わってもなかなか気が休まらず、常に交感神経優位になって仕事モードが続きストレスがたまってしまうのです」


 交感神経とは、身の危険を感じたときに戦ったり、逃げたりする際に活性化する自律神経。緊張時には手や足の血管を収縮して、心臓や肺に血液を集中させる働きがあるそう。

 

「たとえば、極度に緊張したりストレスがかかったりすると顔面蒼白になります。顔色が真っ青になるということは、皮膚の血管が収縮して血の気が引いている状態です。そこまで極端な緊張でなくても交感神経が優位のときはストレスがかかっているので、末梢の毛細血管が収縮して手足が冷えてしまうのです」

 

 それだけでなく、交感神経優位のままでは夜も熟睡できず、寝不足になり仕事の効率も下がる……。まさに悪循環だ。

 

「出社していた頃は、毎朝同じ時間に起きて朝食を食べて駅までの道のりを歩き、太陽の光を浴びて目を覚ましていました。通勤は大変ですが、その一連の流れで生活リズムを整えていたともいえます。もちろんリモートワークにもさまざまなメリットがありますが、現在は新たな環境に適応できずデメリットを感じている人が多い印象です」

 

散歩や料理が 男の冷えを解消する
 古賀氏は「冷え性の改善は、体の不調改善にもつながる」と、アドバイスを送る。まずは、乱れた生活習慣を整えるのが先決だという。

 

「リモートワークになると朝は就業ギリギリまで眠り、定時を過ぎても仕事をしている人が多いです。本気でリズムを整えるなら、朝寝坊はせずに毎日同じ時間に起床、就寝するのが冷え性解消の第一歩。太陽を浴びると目が覚めて体内時計が整うので、朝に散歩をするといいかもしれません」

 

 朝のランニングなどの激しい運動は継続するのが難しく体の負担にもなるので、散歩程度の軽い運動がベストだ。
 
「巣ごもりを意識しすぎて家から一歩も出ないと、ストレスがたまる一方です。ここで言う散歩の目的は気分転換なので、その時間を楽しみましょう。毎日違うコースを歩き、道中の公園で一休みするなど小さな発見ができる散歩はいい刺激になります。意識的に体を動かして、1日のストレスはその日のうちに解消しましょう」

 

 食生活の改善も冷え性改善に不可欠の要素だ。とくに朝・昼・晩の3食をきちっと食べると仕事のオンオフの切り替えにもつながる、と古賀氏は話す。

 

「朝食後に仕事をして、昼食を食べて少し休憩、午後にまた仕事をして夜ご飯もちゃんと食べるというサイクルを作れれば、リモートワークでも生活のリズムが整います。起床と就寝時間、食事の時間を自己管理できれば仕事の切り替えにつながるんです」

 

 食事の内容も体が温まる食材を取り入れるのがコツ。ショウガに含まれるショウガオールやニンニクのアリシン、タマネギのケルセチンなどの体を温める栄養素を意識的に取ろう。

 

「野菜類はたくさん食べても太りにくいので、積極的に取ってほしいです。調味料に料理酒を使えば食材の味を引き立てるだけでなく、少量のアルコールが副交感神経を優位にして末梢の血管を広げることがわかっています。冷え対策にもなり野菜を手軽に毎日とれて、カロリーも抑えられる料理酒と水だけの『料理酒鍋』などはおすすめです。以前に私が参加した実験(*)では、だし鍋より料理酒鍋を摂取した方が、皮膚の温度を持続的に上昇させるという結果も得られています。春に鍋物を食べるのは難しいかもしれないので、煮物もおすすめです。また、自分で料理をすると気分転換にもなるので、自宅で仕事をしている人こそ自炊してほしいです」


(*)…日の出料理酒鍋の温まり効果に対する実験

 

 

 今後、リモートワークが終了する企業もあるかもしれないが、一部の企業はリモートワークを継続的に実施する可能性もある。そのため「自分の会社がフルリモートに切り替わっても対応できる柔軟さが必要」と、古賀氏は話す。

 

「中高年の人は長年の通勤生活に慣れていると思います。しかし、私たちの働き方は確実に変革期に入っているので、よりフレキシブルに対応する必要があります。快適にリモートワークができれば、冷えの悩みも仕事の悩みも解消できるかもしれません」

 

 冷え性を甘く見ると、仕事にも支障をきたす。温かくなってきた今こそ、男の冷え性を改善するチャンスだ。

 

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