セラピストGoGo

Washizu Go(わしず ごう)1990年静岡生まれ。平成25年理学療法士免許取得。ヨガインストラクター。パワーリハビリテーション研究会研修終了。大学との連携で運動プログラムの提供、「運動」と「笑い」で健康寿命を延ばす施設。AOIデイサービスの施設長として勤務。

【呼吸】不安定な呼吸が不安定な感情を生んでいる!?

1日に2万回も空気を出し入れしているのに、当たり前すぎて普段意識することが少ない「呼吸」。

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呼吸は老化や衰えのスピードといった体調に影響しているだけではなく、人間の感情にも影響しているとおっしゃるのは、書籍『すべての不調は呼吸が原因』の著者・本間生夫さん。普段見過ごしがちな呼吸に注目し呼吸の力を鍛えることで、体と心をより良い方向へコントロールしていく方法を解説している本書から、抜粋してご紹介します。

 

現代人は「浅くて速い呼吸」になっている
呼吸機能の衰えは、決して高齢者だけの問題ではありません。先に申し上げたように「実年齢が若いのに呼吸年齢が高い人」「実年齢が若いのに呼吸に不調を抱えている人」は大勢います。


いったいどうして、若くして呼吸機能を低下させてしまう人が多いのか。

それにはいろいろな原因が考えられます。加齢や呼吸器の衰えだけでなく、肺やのどの疾患、アレルギー、自律神経系の失調、喫煙や大気汚染の影響など、さまざまな可能性があります。もちろん、こうした原因がいくつも複合的に重なり合って、呼吸機能を弱らせていることも考えられます。

 

ただ、こうしたさまざまな原因がある中で、とりわけ多くの人の呼吸機能低下に影響していると思われるものがあります。

 

それが不安や緊張などのストレスです。現代社会では、若者から高齢者まで非常に多くの人が過剰なストレスにさらされています。

 

終わらない仕事、過ぎゆく時間、氾濫する情報、複雑化した人間関係、めまぐるしく変わる社会……きっと、みなさんの中にも「右を向いても左を向いてもストレスの種ばかりだ」という方が少なくないのではないでしょうか。

 

そういう日常を送っているうちに、知らず知らずのうちに心身に不安やストレスをずっしりとため込んでしまっている人が多いのです。

 

すなわち、こういった不安やストレスの蓄積が、わたしたちの呼吸機能に大きな悪影響をもたらしているわけです。


たとえば、普段から「浅くて速い呼吸」「荒い呼吸」「弱い呼吸」をしているような人は、日々の不安や緊張、ストレスが呼吸を乱れさせている可能性大。なかでも、近年は年齢にかかわらず「浅くて速い呼吸」をしている人がたいへん目立ちます。

 

いまは、仕事や家事で時間に追われ、心がやすらぐ間もなく非常にせわしいリズムで生活をしている人が多いため、呼吸にもそういう「せわしいリズム」「余裕のないリズム」が反映してしまっているのです。いまの社会では大半の人が「浅くて速い呼吸」になっていると言っても過言ではないでしょう。

 

そして、こうした傾向が、現代人の呼吸年齢を老いさせる大きな原因となっているのです。つまり、年がら年中、不安やストレスに追われてせわしなく息を出し入れしているために、いつの間にか機能的残気量を増やして、換気効率を低下させてしまっているのですね。

 

おそらく、みなさんの中にも心当たりのある方がいらっしゃるはず。ちょっと階段や坂道を上っただけで息をハァハァさせていたり、仕事などで不安や緊張を感じるたびに呼吸が不安定になっていたりするなら、実年齢は若くても、呼吸年齢がかなり歳をとっている可能性が大きいと思うべきでしょう。

 

ですから、こういう人はしっかりトレーニングを行なって、意識的に呼吸を変えていく必要があるのです。「浅くて速い呼吸」が身についてしまっている人も、トレーニングを習慣づけていけば、呼吸のコンディションを改善させていくことが十分に可能です。

 

ぜひ、後で述べるトレーニングを実践して、呼吸を変え、呼吸年齢を若返らせていくようにしてください。

 

呼吸が変われば気持ちも変わる
ここで、不安などの感情と呼吸との関係性について、少し解説をしておきましょう。

 

私は、感情と呼吸は一体だと考えています。

みなさんは怒ったときに息を荒らげますよね。また、時間に間に合うかどうか焦っているときや、ゾッとするような怖い思いをしたときには呼吸が速くなるのではないでしょうか。一方、親しい人と談笑しているときやひとりでくつろいでいるときは呼吸がゆったりとしています。

 

このように、呼吸は、そのときそのときの心模様を反映しています。呼吸はわたしたちの感情を映す鏡。不安、悲しみ、怒り、焦り、恐怖などのネガティブな感情になったときに速く不安定になり、よろこび、幸せ、癒やし、安心などのポジティブな感情になったときに、ゆったりと安定するメカニズムになっているのです。

 

すなわち、不安定な感情が不安定な呼吸を招き、安定した感情が安定した呼吸を招くのだということ。なお、これは逆パターンも当てはまり、不安定な呼吸をしていると感情も不安定になってきますし、安定した呼吸をしていれば感情も安定するようになります。

 

言うなれば、感情が変われば呼吸も変わり、呼吸が変われば感情も変わる。まさに、感情と呼吸は一体として動いているわけですね。

blog.washizugo.com

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