セラピストGoGo

Washizu Go(わしず ごう)1990年静岡生まれ。平成25年理学療法士免許取得。ヨガインストラクター。パワーリハビリテーション研究会研修終了。大学との連携で運動プログラムの提供、「運動」と「笑い」で健康寿命を延ばす施設。AOIデイサービスの施設長として勤務。

【冷房ヤバイ】扇風機やエアコンをつけたままで寝ると死ぬリスクが?

子供のころ、扇風機をつけたまま寝ると死んでしまうという話を聞いたことがあります。子供心にも本当なのかといぶかしむ気持ちはありましたが、なんとなく扇風機はつけたまま寝てはいけないのだということがインプットされています。

f:id:washizugo:20190622112603p:plain

夏の暑い時期になると扇風機が大活躍しますが、つけっぱなしで寝てしまうと何か大変なことになるのではないかと心配になることはないでしょうか? 特に子供部屋で使用する場合などは親が一晩中管理するわけにもいかないので、使用方法や注意点を親がきちんと理解して子供に教えるようにしなくてはいけません。

 

この記事では扇風機をつけっぱなしにした時のリスクについてまとめました。子供部屋やリビングで安全に扇風機を利用する方法もご紹介しますので、ぜひ参考にして寝苦しい夏の夜を乗り切ってください。

 

扇風機をつけたままで寝ると死ぬの?
扇風機をつけたまま寝ると死んでしまうといわれているのは何故でしょうか? 2018年6月29日の朝日新聞では、エアコンや扇風機が原因となった火災事故についての記事が書かれています。独立行政法人の製品評価技術基盤機構が行った調査で、扇風機の火災原因としては、

 
長い期間使用したことによる部品の劣化(モーター・コンデンサー)
首振り運転の繰り返しによる配線の切断などが考えられるという結果が出ています。扇風機をつけたままで寝るとこのような事故を起こし、巻き込まれる可能性があることを示唆しています。

 

考えられる死亡原因
機械の故障や不具合による事故以外に、扇風機をつけたまま寝た場合死ぬといわれている理由は2つあります。

 

低体温症
扇風機の風が当たり続けることによって、体の熱が奪われ低体温症に陥る可能性があります。医学的な「低体温症」とは、救急医学会の「偶発性低体温症」の定義では、体の中心部の温度が35℃以下の場合をいいます。

 

普通の人では、体の中心部の温度は37℃程度に保たれています。そして体の中心から離れた皮膚の温度はそれより低くなっていきます。この図の「暑い環境」では、体の中心部はもちろん、腕や脚の中心部分までが37℃になっています。

 

「涼しい環境」では、頭や胴体の中心部のみが37℃で、肩から腕、下腹部から脚にかけて広い範囲で温度が低くなっています。

 

ところが「寒い環境」では体の中心部でさえも35℃以下まで低下してしまうことがあり、これを「低体温症」の状態といいます。
(引用元:低体温症について 子供の低体温 体温と生活リズム|テルモ体温研究所)

 

扇風機の風に長い間当たっていれば体温は奪われます。つまり扇風機の風で「寒い環境」を作ってしまう、もしくはエアコンとの併用で室温が低くなりすぎてしまい、それが原因で低体温症を発症する危険性があるということです。

 

脱水症状
「扇風機をつけたままで寝ると脱水症状を引き起こす可能性がある」といった説もありますが、この説に関しては医学的根拠がありません。

 

人間は寝ている間でも汗をかきます。特に蒸し暑い夜などは汗をかくことが多くなります。汗をかいた状態で直接扇風機の風にあたり、盛んに蒸発が起きることで体内の水分が奪われます。皮膚からわずかに出ている汗が扇風機の風によって蒸発し、体内から水分が減ってしまうことが考えられるため、都市伝説の域を出ませんが、可能性として考えられるという意味で脱水症状も原因の1つとして考えられているようです。 

 

寝ている間にも汗をかいており、一晩でコップ一杯分もの水分が身体から失われています。また、暑さのため眠れないと体力が奪われますし、睡眠不足自体も熱中症のリスクになります。

 

人間は発汗以外にも皮膚及び呼気から水分を失っています。これは不感蒸泄※と呼ばれ、意識しなくても起こることですので、汗をかいていなくても水分補給は必要となります。

 

※体重60kgの人が平熱、室温28℃の環境で1日に約900ml。体温が1度上昇すると約15%増加すると言われています。
(引用元:室内で起こる熱中症 対策と対処法|大塚製薬)

 

ただし、健康な状態の人であれば、寒ければ体に異変を感じる前に目が覚めますし、喉が渇けば自ら水分補給をします。その状態に気づかずに寝てしまう原因のある人、例えば以下のような場合には注意する必要があります。

 

泥酔している
既往症(きおうしょう)による体調不良がある加齢に伴う身体機能の低下がみられる
体調不良が起こるのは事実、扇風機をつけて寝る=死ぬということではなさそうですが、冷えや脱水による体調不良が起きるのは事実です。ここでは、4つの症例を見ていきましょう。

 

寝冷えによる腹痛・下痢
寝ている間に体が冷えてしまうことで起きる「寝冷え」の症状が出ることがあります。体が冷えることで消化器系に送られる血流が変化し、この血流の変化によって腹痛や下痢などの症状を起こします。扇風機をつけっぱなしにすることで体全体を冷やし続けることになります。その結果、胃腸の健康を損なうことは事実です。

 
呼吸器疾患を起こす
いびきをかく人などに多いのが、口を開けたまま寝ていることです。口を開けたままの状態で扇風機の風を浴びてしまうと、喉の粘膜は非常に乾燥します。その結果、気道の免疫力が低下し、風邪などの症状を引き起こすことが考えられます。

 

自律神経不全
扇風機の風を浴び続けることで、自律神経に異常をきたすことがあります。自律神経は自分では意識しない体の動き、心臓や胃腸などすべてに関わっている神経なので、この神経に異常をきたすことは非常に危険です。

 

心臓・呼吸器能力・消化能力などが低下することで、さまざまな不調が発症します。体が冷えることで起きるともいわれていますので、体を温めることで症状が改善するケースもあります。

 

室温と外気温との温度差を5~6度以内に設定するよう心がけましょう。冷えすぎた室内に長時間いると、頭痛や肩こり、腰痛、鼻炎、喘息を引き起こすこともあります。ひざ掛けなどで冷気が当たりやすい下半身を冷やさないようにしたり、脱ぎ着できる上着を用意したりするとよいでしょう。冷えの症状が続く場合は、温かい食事をとったり、ぬるめのおふろにゆっくり入ったりして、体を温めて血行をよくしましょう。ぬるめのゆったりおふろは、自律神経の働きを整え、心身ともにリラックスさせる効果があります。
(引用元:『季節の変わり目は夏バテで疲れた体をしっかりケア』|ティーペック健康ニュース)

 

安全で効果的な扇風機の使い方
たとえ寝苦しくても、一晩中エアコンをつけて寝るのはちょっと……と考える方は少なくありません。ましてや子供・高齢者に関しては冷えすぎないように特に注意が必要です。ここではエアコンだけではなく、扇風機の安全で効果的な使い方をご紹介します。

 
風を直接当てない
扇風機を使うときに最も重要なのは、風を直接体に当てないことです。暑いときは思わず扇風機の前を陣取りたくなりますが、首振り機能を使い部屋全体の空気を回すように使いましょう。首振り機能が付いていない場合は、首を上の方に向けることがポイント。部屋全体の空気を循環させることが大切です。

 

タイマーを使用する
風が当たりっぱなしにならないよう、扇風機の機能に付いているタイマーを利用することも一つの方法です。ベッドに入ってから寝る前まで、朝方から起きるまでなど、さまざまなタイマー設定ができる扇風機も増えてきています。このタイマーを使用することで当たりっぱなしという状態を防ぐことができます。

 

エアコンと併用する
最も効果的な方法がエアコンとの併用です。エアコンで室内よりも涼しい風を送り出し、その空気を扇風機で部屋に循環させる……これであれば、扇風機を体に当てなくても、体感温度はかなり下がります。エアコンの温度は27~28℃に設定し、扇風機は天井に向けていればOK。エアコンの温度設定もいつもより1~3℃下がるといわれています。電気代がもったいないからといって、無理をしてはいけません。

 

遠くに置く
扇風機をあまり近くに置いてしまうと、弱い風で扇風機をつけていても、皮膚に風が当たる面積が大きくなります。そのため熱が奪われるのも早く、皮膚も乾燥しやすくなります。扇風機はできるだけ寝ている場所から遠くに置いて、風が勢いよく大量に当たらないようにすることが大切です。

 

まとめ
扇風機をつけて寝ると死ぬ……これは何かの言い伝えや都市伝説などではなく、事故や病気を引き起こす可能性があるということなのです。健康体の人はほとんど深刻な事態になることはありませんが、自力で動くことのできない状態の人は、家族みんなで注意をしてあげましょう。

blog.washizugo.com

blog.washizugo.com

blog.washizugo.com

blog.washizugo.com

blog.washizugo.com