日常的に納豆をよく食べる人は、食べない人より、心筋梗塞こうそくなどの循環器疾患による死亡リスクが2割低いとする研究結果を、国立がん研究センター(東京)などの研究チームが30日、発表した。
研究チームは1995年と98年、過去に循環器疾患になったことのない10都府県の45~74歳の男女約9万人に、食事に関するアンケートをした。このうち納豆やみそ、豆腐について、それぞれ食べる頻度と1回当たりの量を聞いた。それから約15年間の死亡リスクを追跡して調べた。
1日あたりの食べる量が多い人から少ない人まで5グループに分けて比べたところ、納豆を毎日26グラム(半パック程度)以上食べるグループは、全く食べないグループより、循環器疾患で死亡するリスクが男女とも約2割低かった。みそや豆腐では差がなかった。
同センター分析疫学研究室の沢田典絵室長は「納豆などの発酵食品は栄養素が製造過程で失われにくく、動脈硬化の予防につながっている。みそは塩分が影響し、豆腐は加工で栄養が少なくなっているのではないか」と話している。
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