セラピストGoGo

Washizu Go(わしず ごう)1990年静岡生まれ。平成25年理学療法士免許取得。ヨガインストラクター。パワーリハビリテーション研究会研修終了。大学との連携で運動プログラムの提供、「運動」と「笑い」で健康寿命を延ばす施設。AOIデイサービスの施設長として勤務。

【歩き始めが痛い】変形性膝関節症の危険性!?

 日本人は長生きになった。平均寿命が延び、「目指せセンテナリアン(centenarian:100歳以上の方)」の時代である。

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しかし一方で、加齢に伴う生理機能の低下も大きな問題となっている。免疫力の低下、腎臓機能の低下、さらには筋肉量の減少(サルコペニア)や関節の変化などである。

 

これらはいわゆる“健康寿命”の延長を妨げる大きな因子となる。長命になった一方で、高齢者に特有なさまざまな衰え、病気に悩まされる人は増加の一途なのだ。

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軟骨が水分と弾力を失い
 さて、関節の変化に伴う「膝の痛み」もそのひとつである。「膝が痛いから外出がおっくうで」「階段の上り下りがつらくって」……と、受診される患者さんは引きも切らない。原因は様々だが、中高年で多くみられるのが「変形性膝関節症」である。

 

 膝関節は、 大腿(だいたい) 骨(太ももの骨)、 脛(けい) 骨(すねの骨)、 膝蓋(しつがい) 骨(お皿)、それぞれの表面を覆っている軟骨、クッションの役目をしている半月板(線維軟骨)などから成り立っている。

 

この膝関節は、体のなかで最大の関節であり、体重という大きな荷重、さらには跳んだり走ったりする時の負荷に耐えていることから、“荷重関節”と呼ばれている。そして、日々繰り返される屈伸運動によって、膝関節の軟骨は水分や弾力を失い、少しずつすり減ってしまう。このようにして発症するのが、変形性膝関節症だ。


更年期を過ぎた女性に高い発症率
 変形性膝関節症は肥えた中年以降の女性に多くみられ、更年期を過ぎた50歳代で発症率が急増するが、スウェーデン・ルンド大学の研究班は、「半月板損傷の既往歴がある方は、後に変形性膝関節症を発症することが多い」とのデータを示している。変形性膝関節症をもたらす遺伝的傾向は、若年期に半月板損傷として表れる、つまり、「半月板の断裂は変形性膝関節症の兆候である」としているのだ。

 

 発症早期の症状は、<1>正座ができない、<2>階段を下りる際に痛い、<3>歩き始め、立ち上がる際に痛い(「スタートペイン」と呼ぶ)、<4>余分な水がたまる、などである。これらは、すり減った軟骨の一部が関節液のなかに落ち込んで、滑膜(膝関節を包む関節包の内側を覆っている)を刺激することや、軟骨が薄くなって骨が顔を出すことによる。

 

 発症後5年を経過すると、いわゆるO脚(内反変形)を呈するようになり、重症例では人工膝関節置換術、脛骨骨切り術(X脚に戻す)などの適応を考えざるを得なくなる。したがって、早期治療が何よりも重要なのだ。

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