小麦粉を食べた後、体にどんな変化が現れる?
そもそも、グルテンって?
「グルテンとは、小麦に含まれるたんぱく質の一種。水を加えてこねることで発生する弾力性と粘着性を持つ物質です。
小麦に含まれるグリアジンとグルテニンというたんぱく質が水を加えて混ぜることによって、グルテンに変化し、パンやお菓子のモチモチとした食感やフワフワとした食感を作りだします」と中村さん。このグルテンの性質を利用した、パンやパスタ、ラーメン、うどんなど、小麦を使った食品は身近にあふれている。
グルテンを含む食品を控えるべき理由とは?
小麦粉製品を食べた後、おなかの不調やだるさを感じたことがある人もいるのでは? 「欧米では、グルテンの摂取により、慢性的小腸の炎症性症状を発症する人が増え続け、100人に1人ともいわれています。
ただし、グルテンの食べ過ぎによる体重への影響は、現時点では科学的根拠はありません。グルテンが統合失調症や体重増加に関与しているという報告はありますが、研究が進められている段階です」と中村さん。グルテンを含む食品を食べた後の、体の変化をチェックしてみて。
グルテンフリーダイエットのメリットは?
①おやつの量が減る
「ケーキ、ドーナツ、クッキーなど嗜好(しこう)品の多くは小麦粉から作られているため、グルテンを含みます。嗜好(しこう)品を食べる頻度が多かった人は、控えることによるダイエット効果が期待できます」
②食べ過ぎ防止
「まだ科学的根拠はありませんが、小麦粉に含まれるエクソルフィンという成分に中毒性があるという報告もあります。グルテンを含む食品はカロリーが高いものも多いので、食べ過ぎてしまうと、体重の増加につながります」
③和食中心の食卓に
「小麦粉製品を控える食事=ごはん食。お米中心の食事にすることで、粒で食べることによる満腹感が持続するとともに血糖値の上昇が緩やかになり、脂肪を蓄積するリスクを下げる効果が期待できます」