コーヒーマインドフルネスとは
コーヒーはお好きですか?世界的なフランチャイズ店から街の小さなコーヒー専門店まで、コーヒーを飲める場所はたくさんありますよね。ある調査によると、日本人は1週間の間に平均10杯のコーヒーを飲むそうです。
私自身もコーヒーが大好きで1日に一杯飲むのですが、今回は私が実践しているコーヒーマインドフルネストレーニングをご紹介しようと思います。
私が時々開催するコーヒーマインドフルネス瞑想会の様子
そもそもマインドフルネスとは「今、ここ」に全ての意識を置く、5感をフルに集中し置く事や過程のすべてを意味します。
結果的に呼吸が緩やかになる事でリラックスでき、心が穏やかになり、脳が休息を得ることができ、免疫力もあげ心身共に健康増進し安らぐ事で世界中に広まっています。
これは自分で豆を選び、コーヒーを煎れる行為に対しても、同じことが言えます。
自分で煎れると五感がフル稼働!
自分でコーヒー挽くとき、コーヒー豆とその焙煎法を選び、ミルを使って自分の好みの粗さになるように挽きます。
そうして出来上がった香り深いコーヒー豆を、自分好みのコーヒーの濃さでドリップ。ゆっくり時間をかけながら色・香り・味・温度の変化をじっくり感じながら最後の一口まで味わうという全ての過程は、非常に瞑想的です。どのように五感が刺激されるのか、順を追って説明します。
1.「見て」楽しむ
まずは視覚でコーヒー豆の形や色が楽しめます。産地や品種によって様々な大きさがあるのです。生の豆の色と焙煎後の色の変化、ドリップする前と後の色の変化、最終的にコーヒーコップにいれた時の色など、目を閉じてみるなどたくさんの視覚的な変化を見ることができます。
行きつけの「にしなコーヒ」。数十種類の生の豆から選んで15分待っている間に焙煎してもらえます
2.「嗅いで」楽しむ
嗅覚では生の状態から焙煎後の香り、挽いた後の香り、お湯を注いでいる時の香り、ドリップされた後の香りの違いを楽しめます。
同じコーヒー豆の焙煎前と後
3.「聴いて」楽しむ
聴覚では豆が焙煎される時の音、ミルで挽く時の音、お湯がフィルターのコーヒー粉に注がれる時の音を楽しめます。
お家カフェが楽しめるマイコーヒーミルとドリッパーセットです
4.「触れて」楽しむ
触覚は硬いコーヒー豆が粉になるのを感じれて、ドリップされたコーヒーが注がれたコーヒーカップの暖かさから心も温もりを感じることができます。
好みのコーヒーカップ&ソーサを使うとより楽しめますね!
5.「味わって」楽しむ
味覚はこういった色んな過程を通していれられたコーヒーを口から入れて舌全体に広がり、のどを通すことで液体だったコーヒーが自分の体全体にゆっくりとその温もりと共に広がっていく事を感じることができます。
自分でいれるコーヒーはこのように5感をフル活用できる事から、とても自然と集中が高まり味もいつもより美味しく楽しくマインドフルネスの実践ができるという利点があります。
必要なのは、コーヒーミル・ドリッパー・フィルター紙だけ。コーヒーミルがない人は、豆はお店で挽いてもらいましょう。
外出中のコーヒーマインドフルネス
自宅でコーヒーマインドフルネスをしようにも、なかなか時間がとれなかったり、自宅に機材がない方もいらっしゃいますよね。
そこで、職場やお店でできるコーヒーマインドフルネスをご紹介します。短時間でストレスをケアできるので、仕事の休憩時間などにおすすめ。コーヒーが苦手な方は、お茶やハーブティーなどで実践してみましょう!
やり方
1.コップに好みの温かいドリンクを用意します。
2.背筋をピンと伸ばして座ります。
3.飲み物が入ったマグコップ(熱すぎないように気をつける)を両手のひらで包み込みその暖かさに集中し、その暖かさが手のひらから体全体に広がるのを感じます。
4.暖かいマグコップを手のひらで包み込むことがくれる安心感、リラックス感に気付きます。深く呼吸します。数分間呼吸を続け、深い呼吸と共に飲み物の香りに気付きます。
5.一口を口にいれてゆっくり味わいます。味に心を集中させ、自分がどれほどこの飲み物を楽しんでいるかに気付きます。液体が舌を通り喉に滑り込むことに気付きます。
6.この過程を続けてゆっくり行いながら飲み物の味やどれほど味わい楽しんでいるのか、この飲み物があなたをどう感じさせているのかなどに集中して時間が許す限り飲んでいきましょう。
いつも美味しいお茶が用意されているニューヨークの瞑想スタジオMNDFLにて
コーヒーマインドフルネス、いかがでしたでしょうか?
毎朝・夜に決まった時間に座って瞑想ができない、まだハードルが高すぎる…という方は、慣れ親しんだ日常的な行為から瞑想を取り入れてみてもいいかもしれません。自然に無理なく続けられることが大事ですので、これからのティータイムをさりげなくマインドフルネスタイムに変えてみませんか?